[読書感想]★★★☆☆「不毛地帯[1][2]」山崎豊子

「不毛地帯 (第1巻) 」「不毛地帯 (第2巻) 」
山崎豊子 (著)、新潮文庫
【私の評価】★★★☆☆

■テレビドラマにはまってから本を読み始めた。
　『これは架空の物語である。過去、あるいは現在において、
　　たまたま実在する人物、出来事と類似していても、
　　それは偶然に過ぎない。』
　と謳ってありますが、伊藤忠商事の瀬島龍三氏をモデルとして
　書かれたストーリーにリアル感を感じずに入られません。



■結果（成功）を掴む為の情熱やしたたかさには脱帽です。

　本の評価としては★３つとしました。

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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


●「おそらく金子はもう辞表を胸にして折るやろ、だが、わしは受け取らん、
　一枚の辞表でことが済むと考えるのは安易すぎる、損をした分だけ、どうしたら
　取り返せるか、それこそ、まだまだこれからが血の小便や、・・・（中略）・・・
　けどそれをやり終せ、次に会社に儲けさせたら、金子の取締役は請け合いや、
　企業に潔い玉砕なんかは許されんのや」
　（p628）

☆大門社長の言葉ですがかっこいいです。
　おそらく、テレビではなかったシーンです。

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

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山崎 豊子
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おすすめ度の平均:

今の日本にはない、過酷な状況
シベリア抑留を描いた、壮絶な1冊
したたかに、壱岐正。
あほな上司とどう向き合うべきか教えてくれたすばらしい本
逆境に、どこまで耐えられるか？

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●　ソ連材と機械、レール類のバーター取引について
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　事業部　　海部　要
　　　結論　積極推進
　　　理由①木材部の・・・
　　　　　　②機械、鉄鋼部は・・・
　　　　　　③ソ連市場拡大の布石として・・・
　　なお詳細は別表の通り

　一枚のメモ用紙に要を得た記述をし、・・・（中略）・・・
　どんな複雑な要素が絡み合っている事態でも、問題点を五点以内に要約し
　その裏付けをとれば、結論は出るというのが壱岐の持論で、口頭での報告も
　すべて時間を圧縮し、先に結論から述べるという方式を徹底させていた。
　（p430）

☆「今すぐ使える！」と感じたのが正直なところ！
　最近、上長がなかなかつかまらないので、即実施します。

不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41)

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山崎 豊子
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おすすめ度の平均:

腐敗した軍部の幻を見た、戦後の経済戦争
壱岐正に学ぶ
国防とは、が問われる（セリフの引用あり）
商社の激烈な争いを描く

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＜本の格付け基準＞
　★★★★★（絶対お薦めです！家宝となるでしょう）
　★★★★☆（買いましょう。素晴らしい本です）
　★★★☆☆（社会人として読むべき一冊です）
　★★☆☆☆（時間とお金に余裕があればぜひ）
　★☆☆☆☆（人によっては価値を見い出すかも）
　☆☆☆☆☆（こういうお勧めできない本は掲載しません）
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読書好きの方にはお勧めです。

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