[書評]「お野菜さんありがとう！ 子供と一緒に元気野菜作り」吉田俊道

■　本日の一冊紹介　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「お野菜さんありがとう！　子供と一緒に元気野菜作り」
吉田俊道 、 (有)ジー・マーク

■　私の読書感想　━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この冊子は、先日食育祭で講演された吉田さんが書いたものです。
幼児向けの食育支援としてまとめてありますが、
具体的な土づくりの方法なども書かれており

自分みたいに、家庭菜園をされている人には
違った用途でも役に立つ内容も含まれてました。

自家製で野菜を育てるようになってからは、
旬の野菜を、とれたてで食べれるし
生産者（家族）や生産過程も知っていて
安心しておいしく食べれますv(*'-^*)ｂ♪

ここ最近、食育に関して自分の中でアンテナが立っているんだろうなぁと思います。
今朝、撮り貯めしていた番組の中から選んだのは「ブタがいた教室」

これをみてたら、
「食堂かたつむり」・・・おなじく最後にはペットのブタ（エルメス）が登場する食について考える小説。

「いのちをいただく」・・・食肉加工センターに勤める坂本さんにのお話。
食べ物に対する感謝の気持ちが自然とわいてくる本です。

「続・志のみ持参」・・・食の本ではないけれど、下の部分が思い出された。

中には「そんな残酷なことするのですか？」と言う人もいます。しかし、誰かがどこかで鶏をしめてくれているのです。だから我々はチキンカレーを食べ、鶏の肉を食べることができるのです。その嫌な仕事は人におしつけておいて、いいところだけを自分がとって、そして何となく自分はいいことをしているというのは、私には何かすごく浅い見方じゃないかと思えるのです。今はあまりにも世の中が分業化されすぎてしまって、嫌なことを全部人に押しつけて、自分は一番楽なところ、一番いいところを取っているのではないでしょうか。そしていかにもヒューマニストであるというふうな顔をするというのは、偽善ではないかと思うのです。
（p220）

●この本で私が”グッ”と共感したところは次のとおりです。

「菌ちゃんは弱いものが好き。弱った命は食べて土に返してあげる。だけど、強くて元気なものは菌ちゃんは食べないんだよ。だから菌ちゃん君たちを食べないし、元気な人は病気にならないだろう？」
（p25）

　私たちはよく、汚いものなんかどこかへ行ってしまえと思ってしまいますが、その汚そうなものこそが、最高にきれいなものとつながっていたのです。
　反対に、私たち人間はキレイに見えますが、出すのはウンチやオシッコやアカで、汚そうなものばかりです。でも、それこそが、菌のエサになり、微生物いっぱいのにきれいな土になり・・・
（p43）

この世に要らないものなんて、殺してしまった方がいい生き物なんて本来は無いのです。
・・・でも、現実の世の中は反対方向にまっしぐらです。「雑草は要らないから枯らしてしまえ！」抗菌靴下に抗菌まな板。テレビをつけたら、「除菌、ジョキン」の連呼。目に見えない菌を悪者扱いして、いい菌も悪い菌もすべて除外してしまった無菌の中で、人間は果たして強く生きられるものなのか・・・？
（p46）

風の谷のナウシカも、虫の大切な役割を気づきました。「みんなに伝えて、腐海が生まれたわけを！虫は世界を守ってるって」
（p46）